肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
走っている時や歩いている時に太ももに突然大きな痛みが出てきた。
走っている時や歩いている時にふくらはぎから「ブチッ」と筋肉の断裂音が聞こえた。
スポーツ中に足が痛くて動けなくなった。
肉離れをして歩きにくい、または歩けない。
足がつってから痛みがなかなか引かない。
膝を伸ばす際の角度に左右差がある。
太もも、またはふくらはぎに痛みや内出血がある。
太ももや、ふくらはぎを伸ばした時に痛みを感じやすい。
肉離れで知っておくべきこと
肉離れとは、筋肉の一部が断裂した状態のことを指します。
肉離れは、筋肉が縮まっている時に急激に引き伸ばされるような力が加わることで発症します。多くの場合、スポーツ活動が原因となり、例えば急に走り出したり、突然止まったり、ジャンプしたりする動作で発生しやすいです。
肉離れの好発部位は1番がもも裏で、2番目に多いのがふくらはぎです。その次に多いのがももの前側です。
また、スポーツ活動中に頻発する肉離れですが、尻もちをついた際にハムストリングの付着部で裂離を起こす場合もあります。そのため、一概にスポーツ活動だけが原因とは言い切れません。
症状の現れ方は?
肉離れの症状としては、まず断裂部に圧痛や疼痛が見られ、運動時に痛みを感じることがあります。さらに、重症度が高い場合は断裂部が陥没していることもあります。
受傷後2~3日ほど経過すると、断裂部の皮膚組織の下に内出血が現れることが多いです。また、受傷後1~2週間ほどの間は、運動時の痛みにより歩行が困難になったり、日常生活動作に支障が出る場合があります。重症度が高い場合には、歩行が困難になることもあります。
さらに、血腫が見られる場合、その部分が固くなることで膝などの関節運動に影響を及ぼすことがあります。その結果、階段の上り下りや歩行など、関節を曲げる動作に支障が出ます。
その他の原因は?
肉離れの原因として挙げられるものはいくつかあります。
まず1つ目は、筋肉の疲労が蓄積したことによるものです。
2つ目は、加齢による筋肉の収縮能力の低下です。
3つ目は、ウォーミングアップ不足です。ウォーミングアップが不足すると、筋肉が固まった状態で運動を行うため、筋肉の伸張能力が低下し、肉離れの原因となります。
その他にも、筋肉の柔軟性が不足していることや、水分不足によって筋肉に供給される水分量が低下し、柔軟性が失われることが挙げられます。
また、外的要因としては、靴のサイズが合っていないことや、スポーツ活動時のグラウンドのコンディション不良などが挙げられます。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れを放置して適切な処置を怠ると、後遺症として痛みが残ったり、筋肉が固まったままになり、可動域制限を引き起こすことがあります。可動域制限が起こると歩行が困難になり、日常生活に支障をきたすことも考えられます。
また、自己判断で施術を途中で終えてしまうと、筋肉の損傷が十分に回復せず、筋繊維からの出血が固まって血腫を形成する可能性があります。これにより、再発のリスクも高まります。
さらに、筋肉が固まったままになると左右の筋肉の長さに差が生じることがあります。この差が原因で体の歪みが生じ、他の怪我を引き起こす原因となる可能性もあります。
当院の施術方法について
まず、受傷直後に行っていただきたいのがRICE処置です。RICE処置とは、休息・冷却・圧迫・挙上を指します。これを行うことで、症状を最小限に抑えることが期待できます。
その後、当院の施術方法として急性期に行うのは、鍼による施術です。鍼は疼痛の緩和や血流量の軽減が期待され、筋繊維の回復に有効であると考えられます。
症状が治まってくれば、さらなる回復を促進するために、指圧などで血流を促します。その後、再発予防として、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めるようサポートします。
また、全身矯正により骨格を正しい位置に整え、筋肉の長さの左右差を減らすことを目指します。
改善していく上でのポイント
まず、受傷してしまった際に必要なのがRICE処置です。RICE処置とは、休息・冷却・圧迫・挙上のことです。これを行うことで、症状を最小限に抑えることが期待できます。その後、受傷部位に負担をかけない生活を心がけることが、早期の回復につながると考えられます。
また、原因として挙げられる筋肉の柔軟性を高めることも重要です。日頃からお風呂上がりに5~10分程度ストレッチをすることを習慣化すると、非常に効果が期待できます。
肉離れは体が冷えやすい冬に発生しやすい傾向があるため、特に体が固いと感じている方はウォーミングアップを入念に行い、肉離れを予防する準備をすることが大切です。