顎関節症｜四条烏丸中央整骨院

当院では、猫背やストレートネックなどの不良姿勢が噛み合わせに影響し、顎関節症の要因となる場合があると考えております。

顎周囲の筋膜が硬くなると、顎の筋肉がリラックスできなくなり、無意識のうちに夜間に噛みしめてしまうことや、口が開きにくくなることがあります。そのため、顎や首周囲の筋膜を整えることはもちろん、猫背やストレートネックなどの姿勢の調整も重要になります。

また、当院では噛み合わせの不良による影響や、精神的ストレスに対するカウンセリングを通じた緩和ケアも行いながら、筋膜や顎関節に対する直接的なアプローチを取り入れています。

顎関節症の原因として、生活習慣の中での姿勢不良が関係していると考えられます。例えば、デスクワークで猫背の状態になると、バランスを取るために頭が前方へ移動しやすくなります。この状態が続くと、首や肩の筋肉が緊張し、血流が滞りやすくなります。さらに、首や肩の筋肉は顎周りの筋肉とも関連があるため、結果的に顎関節に負担がかかる要因となる可能性があります。

この首や肩、顎の筋肉をつないでいるのが「筋膜」という組織です。姿勢の歪みにより筋膜が癒着すると、その影響が関連する部位にも広がり、ストレスを与えることがあります。また、筋膜は全身に存在しているため、腰や脚の不調が顎に影響を及ぼす可能性も考えられます。

顎関節症を施術せずに放置すると、気付かないうちに顎のズレが大きくなり、口が開けにくくなることで、食事の際に顎が疲れやすくなることがあります。

その後、顎の局所的な炎症にとどまらず、状態が進行することで全身へ影響を及ぼす可能性もあります。顎のズレや噛み合わせの乱れが悪化すると、顔の骨格の歪みにつながるだけでなく、頚椎や仙骨の歪みなど、全身のバランスにも影響を与えることがあります。

全身の不調の例として、頭痛や肩こり、腰痛が挙げられ、それに伴い手足のしびれが生じることも考えられます。さらに、症状が重くなると、しびれやめまいなどの不調が起こることで気分が落ち込み、日常生活に支障をきたす恐れもあります。

顎関節症に対する施術として、当院で効果が期待できるメニューはドライヘッド矯正です。ドライヘッド矯正とは、顔の歪みを整えたり、周囲の筋肉をほぐしたりすることで、顔のわずかなズレにアプローチしていく施術です。

また、当院では鍼の施術メニューもご用意しております。顎関節の周囲の筋肉、例えば咀嚼筋（側頭筋・咬筋・外側翼突筋・内側翼突筋）に鍼を施すことで、顎関節周りの筋肉を緩めることが期待できます。

このように、ドライヘッド矯正では顎関節やその周囲の組織にアプローチし、鍼ではさらに周囲の筋肉に対して施術を行っていきます。

ドライヘッド矯正では、顔の骨や周囲の筋肉にアプローチし、顔の歪みや筋肉のこわばりをほぐすことから始まります。それにより、緊張していた周囲の組織が緩み、顔全体の左右のバランスが均等になっていくことが期待できます。

また、頭痛やめまいの軽減が期待できるほか、顔のリフトアップにもつながる効果が期待できます。

部分鍼では、筋肉を内部から緩めることで、緊張の緩和が期待できます。

必要な施術の頻度は週1回で、2か月から3か月程度が目安となります。

多くの場合は保存的な施術が行われ、2週間から最長で3か月程度で痛みや開口障害などの症状が軽減するとされています。約7割の患者さんは1年以内に症状が問題ないレベルまで軽減するといわれています。しかし、反対に3割の方は1年以上症状が続くこともあり、十分に軽減しないケースもあります。